ジャズギターレッスン記:No.19

“Mac”

※過去のブログ「bogey#1's life full of music」からの転載、2014年2月の記事です。

ジャズギター通信レッスン、13回目を提出。課題をいただいたのが去年の7月だったんで、あろうことか、半年以上もかかってしまいました。その間、公私ともいろいろあり、やむを得ない事情があったとはいえ、あまりに時間がかかりすぎました。猛反省。

一方で、今回はこれまでと取り組み方を変え、新たな挑戦もしたんで、前向きな面で時間がかかった、というのもあります。

  • 1)模範演奏の完コピをやめてみる。
  • 2)ヴォーカル入りで課題を完成させる。

1)は、最初のレッスンでアドリブに挑戦したけど全くダメで、師匠から「とりあえず模範演奏のコピー」というアドバイスをいただき、それを続けてきました。今、曲がりなりにも弾けるようになってきてるのはその成果ですので、コピーの有用性は重々承知しています。

反面、問題もあります。フルコーラス丸覚えするので精一杯になってしまい、コード進行の理解がなおざりになる。今どこを弾いてるのかを認識せずに力技で闇雲に弾いている。よって応用がきかない。途中でコケるとその先が全く続かない。コピーしたソロに縛られて却ってアドリブできなくなってしまう。その状態からなんとか一歩抜け出したかったんです。

2)は、自分の普段の音楽活動とベクトルを合わせるという意図です。いつもはベースとのデュオで「歌もの」をやってます。バッキングしながら歌い、一部の曲でソロを取るというスタイル。一方、レッスンはインストジャズを想定してやってるのですが、なかなかハードルが高く、普段の演奏に活かせるまでに至ってません。

今回は、いただいた課題を、歌ものとして普段の活動のスタイルに近い形に仕上げてみました。

自分でソロを組み立てるには、コード進行をしっかり咀嚼する必要があるんで、バッキングの練習をじっくりやる。師匠の模範演奏にはバッキングの動画もあり、それを参考にコードのポジションのバリエーションを頭にいれる。ソロの模範演奏も聴いて部分的にフレーズをひろいつつ、コードのポジションをふまえて自分で組み立てていく感じです。

実際、一曲の完成された演奏として仕上げようと思うと、ソロの部分が完全に単音だけになってしまうと物足りないので、ジャズではよくある、ソロの随所にコードを織り込む形にしていきました。これは、かねがね挑戦してみたかったことなんで、ちょうど良かったです。

そんな感じで組み立てていき、最後にぶち当たった壁が「リズム」。僕はもともとリズム感が相当悪い。それは重々自覚していて、以前はメトロノームでリズムトレーニングをかなりやってた時期もあったんですが、ここ数年は気が重くてすっかりサボってました。無伴奏でリズムなしだとグダグダになってしまうんで、メトロノームを2泊、4泊に鳴らして演奏したんですが、どうにもこういも合わなくて、イライラし通し。細かい譜割りやシンコペーションが入ると遅れるし、四つ切りのバッキングは走るし、自分のダメさ加減を思い知らされました。

そんなわけで、時間がかかった言い訳を書いてるみたいですが(苦笑)、なんとか提出までこぎ着けました。まだまだアドリブにはほど遠いですが、自分でソロを組み立てるところまで、少し踏み出せたので、前向きに、心が折れないように、引き続き頑張りたいと思います。

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