ジャズギターレッスン記:No.9

“Mac”

※過去のブログ「bogey#1's life full of music」からの転載、2011年9月の記事です。

そんなこんなで遅れていたジャズギター通信レッスン、6回目の課題をなんとか提出。

いつものことだけど、録音がなすんなり行かない。どこか上手く行けばどこかで間違う。間違うまいと萎縮するとぎこちない。「今度こそ」と何度も繰り返せば、難なく弾けていたところをツボにハマったように間違う。集中力と適度な緊張感を保ちながらリラックスしてやるのは本当に難しい。

運指について

回を重ねるごとに運指で悩むことが増えた。安易に言いたくないけどギターという楽器は構造的にブルース、ロックに向いていると思う。Johnny B. Goode のリフを弾けといわれたらポジション決まっている。違う弾き方をしようと言う人は相当変わり者だ。だからといってギターがジャズに向かないとは思わないけど、一旦ブルースロックにはまってしまった人間がジャズをやるには、その「居心地のいい世界」から脱却する必要がある。

前回までもやってきたとおり、同じフレーズを複数のポジションで弾く、それが違うキーに対応したりアドリブでいろんなフレーズにつないで行く応用力になる。それはいいとして、コードトーン、テンション、経過音と使う音が増えてきて、特にクロマチックが2本の弦にまたがるようなフレーズの場合、指をどちら側にストレッチするか?はたまたポジション移動するか?で運指の可能性は無数に考えられる。そして、自分が弾きやすいと思う運指が、師匠の模範演奏と違うということが往々にしてあるわけです。

答えは「どちらも弾けた方がいい」なんでしょう。今のところはできる限り模範演奏に近い運指で弾くよう努力してます。最終的にすらすら弾けるようになれば「どっちでもいい」と言うことなんだろうけど。

アドリブはできるようになった?

結論から言うと「まだできない」。少なくともバッキングに合せてインテンポですらすら弾ける状態には至っていない。今回、「ありのままの現状」を聴いててもらいたいと思い、模範演奏のコピーとは別に、バッキングもメトロノームもなしで、訥々と不器用に音を探しながらアドリブしたものを録音した。

少しずつではあるけど「見えて来た」実感はある。とにかくまず物理的に弾けなきゃ話にならない、理屈は後からついてくる、という想いで「積み残し」を承知で前に進んで来た。多分「積み残し」の中にまだ吸収すべきもがたくさんあって、それをおさらいすることでもう少し見えて来るんだろうと思ってます。

というわけで、次につづく