The Double Bogey で使うギターはフルアコがメイン、時々セミアコ ES-335 っていうのが定着してるんですが、仲間内のセッション(と言ってもアドリブ演奏的なことはほとんどできないですが)みたいな、その場の雰囲気で何やるかわからないみたいな場面だと、フルアコはジャンルに制約があるし、ES-335はスリムなマホガニーネックがデリケートで倒したりすると一発アウトになりそうなんで、怖いんですよね。
気軽に持ち出せて、取り回しがよさそうなセミアコをネットで探してたところ、見つけたのがこれです。Ibanez のセミアコでは一番安価なモデルだと思います。幸い出品してたお店が大阪ということで、出かけたついでに試奏しました。
ES-335より一回り小ぶり、ES-336、ES-339ほど小さくない絶妙なサイズ、ボディの厚みも薄くて弾きやすい。軽くて、持ち運びもしやすそう。ただ、流石に木材が値段なりだからなんだと思いますが、生音はしゃりしゃりとした硬い感じで、厚みにかける。ところがアンプを通しと意外にウォームでいい音、かつ、トーンコントロールの効きが滑らかで、好みの音色をつくりやすい。
既に所有してるギターの本数が多いので、どうしようかと迷い、その日は購入を見送り、クールダウン。またネットで他の選択肢をいろいろ検討して、やっぱこれかな、と思い、後日お店に出向いて購入となりました。その間、売れてしまわないかとヒヤヒヤしながらネットをチェックしてましたが(笑)。
コンパクトで軽く、気軽に持ち出せるセミアコ、という条件を満たしていたこととあわsて、Ibanez というブランドを所有したことがなく、気にはなってました。Joe Pass、George Benson、Pat Metheny、John Scofield など、錚々たるジャズギタリストが愛用している(していた)日本のブランドってどうなのかと。もちろんそうしたトップギタリストが使っているものとはグレードが全く違いますので、比べるべくもありませんが。
僕が購入したものは中国生産ですが、とてもかっちりとしたつくり、塗装の仕上げもとても綺麗です。ハードウェアの使い勝手が工夫されてるのも Ibanez の特徴で、弦交換のしやすいブリッジ、滑り止め付きのノブ、ネジを外さずに開けられるロッドカバーなど、実用本位で設計されているのはいいなと思います。